〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿三丁目9番25号
会費: 一般 1,500円、学生 500円
(飲み物は各自ご持参ください)
参加を希望される方は、以下まで連絡をいただければ幸いです
連絡先: 矢倉英隆(she.yakura@gmail.com)
よろしくお願いいたします
プログラム
(1)13:00-14:00 矢倉英隆
シリーズ「科学と哲学」⑨ カール・ポパーによるプラトン批判
前回、プラトンの思想の中に全体主義と親和性があるという批判があることについて触れました。今回は、その視点からプラトン哲学を厳しく批判したカール・ポパー(1902-1994)の論考『開かれた社会とその敵』を読みながら、プラトン哲学を見直す予定です。また、民主主義と全体主義、ポパーの言う「開かれた社会」と「閉じた社会」の対立が現実的になっている現代と向き合うための一つの視座としても検討したいと思います。議論に参加していただければ幸いです。
(2)14:00-15:20 尾内達也
時間論の起源とTB-LB Theory
TB-LB Theoryとは、Time being-Labour being Theoryの略で、時間と存在を切り離すことなく一体のものとして、「時間存在」「存在時間」として考察する時間・空間理論である。その場合、Time beingは、客観的な時間のありかたに、Labour beingは主観的な、つまり、人間労働に関わるもの――労働は自然との「物質代謝」の役割も果たすので、客観世界へも通じているのだが――として思念されている。
(3)15:30-16:50 久永眞一
妄想と幻覚の正体?
喜怒哀楽は、実際に見たり、聞いたりした体験を基にして湧いてくる感情である。過去の経験を思い出す場合も、これから起こりそうなことなどを予想することもあるかもしれない。通常は原因(事象)と結果(感情)には説明できるような関連がある。空想は起こってもいないことを想像することであるが、空想する場合は空想であると通常は自覚している。しかし、妄想、幻視などは実際には起こっていないにも関わらず、実際に起こっていることとして認識され、それを基にした感情が生ずることになる。幻覚では実際には怪我などしていないのにも関わらず痛みなどが感じられる。妄想、幻視、幻覚などは一体何なのかを考えてみたい。
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